筑波大学の社会貢献・地域連携に関する情報をご提供します

社会貢献プロジェクト

24年度社会貢献プロジェクト

科学振興

文化・地域活性化

健康・医療・福祉

環境

国際

復興・再生支援

24年度社会貢献プロジェクト一覧

科学振興
筑波大学発 - おもしろふしぎ理科実験・工作隊 -
所属・氏名 数理物質系
小林 正美
概要 近年、子どもの理科離れが深刻化しています。ここ十数年、主として小・中・高校に赴いて出前実験講座を行って来ましたが、「実験の準備時間が足りない」、「器具・材料の予算がほとんどない」、「実験しても結果が教科書と異なる」との声を多々伺ってきました。特に小学校の多くの先生方が、このような問題に直面し、理科の実験に不安を抱いています。本課題では、「児童・生徒体験型」の実験・工作の演示・指導を行うことで、児童・生徒に理科の面白さを伝え、また理科の授業に自身を持てない先生方に実験のポイントを分かり易く説明することで不安を解消したいと考えています。
備考
スーパーサイエンスリーグによる未来の科学者の育成 ~卓越した児童・生徒をさらに伸ばす試み~
所属・氏名 生命環境系
濱 健夫
概要 優れた理系人材の育成にはポテンシャルの高い児童・生徒に対して早期に英才教育を行うことが必要であるが、現時点では継続的に支援を行うシステムが存在しないため、「出る杭」を伸ばし切れていない。これまで生物学類、地球学類、化学類、物理学類では、秀でた理系人材の発掘と育成を行うために平成23年度よりスーパーサイエンスリーグ(SSリーグ)をはじめた。SSリーグ生は高校生科学技術コンテストで文部科学大臣賞と科学技術振興機構賞を受賞するなど、確実に成果を上げている。
備考
二ヶ国語によるサイエンスコミュニケーションの実践~筑波大学サイエンスコミュニケーショングループSCOUT~
所属・氏名 生命環境系
Matthew C.Wood
概要 筑波大学サイエンスコミュニケーショングループSCOUT (Science Communication of the University of Tsukuba・スカウト)は平成22年度社会貢献プロジェクトに採択されてから活動を開始し、保育園やショッピングセンターでの科学実験をはじめ、筑波大学で行われている研究の発信などをホームページで行うなど精力的に活動している。震災後は宮城県女川や北茨城市において小中学生向けの科学実験も行っている。他大学のサイエンスコミュニケーション団体とも連携し、様々な活動を行っており、今年度も継続していきたい。
備考
国際
国際都市つくばの新しい国際化施策―定住外国籍児童に対する「職育」プログラム
所属・氏名 人文社会系
明石 純一
概要 つくば市に居住する外国籍住民、おもに青少年や児童に対する職業教育支援を実施する。彼(女)らに対する日本語教育やキャリアアッププログラムの提供が、本プロジェクトの中心的な活動内容となる。上の事業を進めるにあたっては、平成23年度までに構築した大学、自治体、公立高校・中学校、大使館、NPO、支援対象者との連携関係をいっそう強化する。また、昨年度プロジェクト期間では、東日本大震災への緊急対応という事情に加え、時間的・予算的制約により十分な頻度で実施できなかった現場型の「職育実習」など、新たな地域貢献活動を展開する。
備考
日本の難民問題への取り組みを通じた多文化共生社会の構築
所属・氏名 社会国際学群国際総合学類 2年
本村 健一郎
概要 日本の難民問題、とくにその根底に潜んでいる人権問題に、地域市民・学生が一体となって目を向けていくことによって、他を尊重する社会作りに貢献し、多文化共生社会の礎を築いていく。さらに、難民問題を的確に認識するため、難民当事者との関わりに主眼を置き、互いに尊重し合う関係を構築していく中で両者にとって、よりよい社会作りを目指していく。
備考
外国人住民との地域共生社会を目指す地方自治体の言語サービス事業支援プロジェクト2
所属・氏名 外国語センター
浜名 恵美
概要 つくば市と協力し、本学外国語センターがハブ機関として、外国人住民に対する言語サービスの先進的な取り組みをしている全国の自治体の担当者たちが一堂に会し、直接情報交換や議論する場を提供するための催しを行う。今年度は医療言語サービスに特化した取り組みに焦点を当てた、行政担当者と市民を交えた公開シンポジウム、公開講演会の開催と活動報告書の作成・頒布、事業成果のサイト公開等の広報を主たる活動とする。
備考
環境
環境マイスターの育成による地域環境教育の推進および環境保全事業
所属・氏名 システム情報系
藤川 昌樹
概要 本事業は、環境に対する正しい知識と技能を身につけ、地域社会において環境教育や環境保全の指導者となる市民を育成する事業である。つくば市の水・土.生物などの自然環境、文化・都市環境を習得テーマとし、地域特性の高い環境教育を行う。本事業により認定を受けた環境マイスターはつくば市やNPOが実施する各種事業の中核となって活躍し、市民の環境意識向上及び環境保全活動への積極的な参加に努めることになる
備考
見て! さわって! 体感する環境教育
所属・氏名 生命環境学群生物学類 4年
藏滿 司夢
概要 地球温暖化や生物多様性の減少などの環境問題が我々の生活に深刻なダメージを及ぼすことから、環境問題の解決に貢献する子どもを育てるための環境教育が重要視されている。しかし、現代の子ども達は身近にいる生き物や自然に触れる機会が少なく、環境問題への実感に乏しい。そこで本課題では、地域の自然や身の回りの生き物に親しむことで、子ども達に環境問題を身近な問題として考えるきっかけを提供したいと考えている。このために、自然体験が豊富で専門知識も有する我々学生が、子ども達とともに昆虫採集や自然観察を楽しみ、スケッチや標本作製のレクチャーを行う。
備考
「いもりの里」をモデル拠点とした谷津田・里山の復元・維持管理ネットワークの実践展開
所属・氏名 生命環境系
丸尾 文昭
概要 「いもりの里」事業では、関東平野に典型的なある荒廃した谷津田・里山(取手市の耕作放棄地)を舞台に、地域住民と行政、学術サイドが協働して農村・都市一体型の維持管理ネットワークの構築に成功し、イモリ(絶滅が心配される水生動物)も棲める上質の自然環境を復元しながら、生命環境教育・農業体験・地域産業振興活動などの総合プログラムを実践している。本事業では、この「いもりの里」(地域の宝/サンクチュアリ)をモデル拠点として活用・維持しながら、周辺地域への拡充計画策定を支援する。
備考
食と緑の地域活動支援による魅力ある社会の創成
所属・氏名 生命環境系 農林技術センター
林 久喜
概要 つくば市、久慈郡大子町、北茨城市などの小中学校、国立科学博物館筑波実験植物やNPO 法人などと連 携して、食育活動、環境教育活動、教育の場の提供、技術指導、教育プログラム開発など、食と緑に関連した様々な活動を支援・展開し、大学の持つ人材を活用した高い教育力で、魅力ある社会の創成に貢献する。
備考
学生・住民協働によるエコ・フレンドリーな街づくり-GISを駆使して探検・発見・発信-
所属・氏名 生命環境系
村山 祐司
概要 学生・周辺住民と連携して筑波大学の学内および隣接地域における景観や騒音,居住環境の問題点・改善点を探る.そして快適で過ごしやすいサステイナブルな環境整備をめざし,具体的に実行可能な案を提言する.そのために,GIS,GPS,RSの技術を統合して,デジタルマップのプラットフォームを構築して,協働できる仕組み作りに取り組む.試作版をすでに作成してあるので,直ちに調査/作業に入れる体制にある.

http://land.geo.tsukuba.ac.jp/campusgis/campusgis_jpn_big.aspx

備考
菅平高原実験センターの樹木園・実験林を利用した自然教育活動の発展
所属・氏名 生命環境系菅平高原実験センター長
沼田 治
概要 菅平高原実験センターでは、地域に対し、数多くの環境教育活動を年間を通じ展開している。具体的には、広報誌「菅平生き物通信」の年10回発行(各回36000部)、自然観察会(年3回)、ナチュラリスト養成講座(年10回)、その他出前講座、樹木園ガイド等があげられる。 しかし、近年これらの地域貢献活動が極めて多くなり、少ない職員と予算では、他の業務に支障が出るほどに業務量が圧迫している。そこで、これらの社会貢献活動を安定的に実施するために、人的、設備的な充実を図る。
備考
文化・地域活性化
UTプロジェクト:産学連携による伝統工芸 結城紬の振興策の試み―新商品開発・販路開拓展開―
所属・氏名 芸術系
五十嵐 浩也
概要 茨城県の伝統工芸品である結城紬はユネスコの世界遺産にも指定を受けるほどの価値を持ちながら、一部の業者の努力も見られこそすれ、着物文化の衰退によりその成長性を失っている。このプロジェクトは市民参加型の日用品コンテストや授業による学生の取り組みなどを通じて県、結城市、筑波大学、紫峰会の4者連携で結城紬の振興策-新商品開発・販路開拓-を見つけ出し、地域資源の復活を目指そうとする試みである。
備考
つくさか地域食育支援プロジェクト
所属・氏名 附属坂戸高等学校
小林 美智子
概要 本プロジェクトは、本校における農業教育の実績とノウハウを原資として、近隣の小中学校における食育活動を支援するものであり、具体的には、小中学校への農業体験学習支援と給食食材の提供を行うものである。このプロジェクトは、本校における農業教育の発展的な活動として取り組むものであり、様々な授業や実習機会と関連付けて実施することで、先進的な総合学科教育のさらなる充実にもつなげようとするものである。
備考
筑波大学の芸術資産活用による「夏休みアート・デイキャンプ2012」の実施
所属・氏名 芸術系
太田 圭
概要 「夏休みアート・デイキャンプ」を「制作」「鑑賞」「展示」に基づく3つのプログラムで実施する。「大石膏室で描こう」(7月中旬?下旬の2日間):実物大のダビデ像やニケ像の他、花や植物、鳥の剥製などを、指導を受けながら描くイベント。「アート探検隊」(7月中旬?下旬の2日間):学内に展示されている所蔵作品やアトリエを見学して回る。「アート・デイキャンプ作品展」(7/30?8/10の中の1週間):大石膏室で描いた作品をコンクール形式で審査し、優秀作品には授賞する。応募者全員の作品を筑波大学総合交流会館多目的ホールに展示する。
備考
地域への発信 ―「筑駒人材バンク」を生かした地域貢献―
所属・氏名 附属駒場中学校
濱本 悟志
概要 本校が筑波大学の附属学校として育んできた学校文化を、地域の方と生涯学習に資することを目指し、公開講座・講演会を実施する。講師は本校OBや現職教員・生徒が務める。過去5年の実績があり、世田谷・目黒両区教育委員会との協業関係が確立している。本学や本校への高い評価が得られており、今後の継続が求められている事業である。
備考
伊豆海洋自然塾ジュニア養成講座プロジェクト
所属・氏名 下田臨海実験センター
和田 茂樹
概要 筑波大学下田臨海実験センターと、下田市の伊豆海洋自然塾が連携し、「伊豆海洋自然塾ジュニア養成講座」プロジェクトを提案する。下田市は観光で成り立つ町であるが、近年では観光業を支える若い世代の流出が問題となっている。本プロジェクトでは、近年力を入れている体験型観光に若い年齢層を取り込み、地域に根差す体制を確立することを目的とし、子供たちによる海のガイドマップ作りを、海を舞台とした自然体験を通して実施する。これによって、自然豊かな地域の魅力の再認識と体験型観光の将来的な人材育成を図る。また、この活動を通して、下田臨海実験センターの学生の社会教育・社会貢献j・地域社会への参与を促す。
備考
筑波大学カウンセリングコース・キャリア・プロジェクト(TCCP)-中小企業従業員のためのキャリア支援-
所属・氏名 人間系
岡田 昌毅
概要 昨今の我が国の社会経済状況は縮小の一途である。特に中小企業ではものづくりや人づくりが輝きを失っている。さらに若者層の就職状況が深刻化し、ミスマッチによる早期退職やメンタル問題を発生させている。こうした状況の打開を視野に、本課題では、主に中小企業従業員を支援する『キャリア相談室』の開設、『働くことを考えるワークショップ』および『キャリア支援者セミナー』の定期開催などの活動を通して地域の支援と活性化を図る。
備考
大学院生によるつくば市近隣の小・中学生を対象とした野球教室の実施
所属・氏名 体育系
川村 卓
概要 神経系の著しい発達が期待される小・中学生期において、様々なスポーツや遊びを体験し基本的な運動動作を習得することは重要である。しかし、現代の少年野球は平日にチーム練習が行われず、野球を自由に行える環境も限られているため、多様な運動経験を行う機会が減っているのが現状で、危機的な状況にある。そこで、基本的な知識をもつ野球の指導者を目指す大学院生を中心に、地域の子供たちに平日練習の機会を提供することは、子供の発育発達の促進に貢献出来得る。また、所属チーム以外の仲間と共に練習するという体験は、多感なこの時期にコミュニケーション能力を養える重要な機会となると考えらえる。
備考
高校生アートライター大賞:芸術による高大連携事業
所属・氏名 芸術系
岡崎 昭夫
概要 高校生によるアートに関するエッセイのコンテスト、第5回高校生アートライター大賞を開催し、優秀作品を顕彰することによって、我が国の教育振興に貢献する。 本学大学院生・学群生が学生選考委員として運営に参加し、本学発の芸術支援事業として、全国高等学校との連携を深める。参考:これまでの応募数第1回 平成17年度 171件 第2回 平成19年度 214件第3回 平成21年度 371件 第4回 平成23年度 491件
備考
社会のアクチュアリティに開かれた哲学・倫理教育の場としての「哲学カフェ」の創生
所属・氏名 人文社会系
伊藤 益
概要 現在、社会は多くの哲学的・倫理的問題(孤独社会・生命倫理・環境問題・教育問題等々)に直面している。だが、こうした問題に大学の哲学研究者が応えているとは言いがたい。本プロジェクトは、これらの解決困難な現実の諸問題にそれぞれ専門領域を異にする哲学研究者がダイレクトに取り組み、市民と対話する場を「哲学カフェ」として確保することを通して、この混迷の解決をともに模索するため、市民と大学研究との持続的な協働関係を作っていくことを課題とする。
備考
地域活性化のための資源活用による戦略的事業の創出
所属・氏名 ビジネスサイエンス系
木野 泰伸
概要 過疎地と高齢化は日本広域にわたるこれからの重要課題である。地域活性化には様々なアプローチがあるが、地域資源の活用は一つの有効手段と考えられる。本課題では筑波大学と連携・協力関係を結んでいる茨城県大子町において、特産りんごからシードルなどの特徴ある差別化されたブランド品を創出することを目的とする。ビジネス科学研究科の経営戦略手法を、実務家の視点も交えながら地域貢献に役立てる実践的プロジェクトと位置づける。
備考
“筑波山地域”ジオパーク設立に向けての大学貢献-地球学類を中心にして-
所属・氏名 生命環境系
久田 健一郎
概要 日本ジオパークは現在全国20箇所が認定され、地域の地球科学的観光資源の活用によって地域活性化の実が結びつつある。最近、つくば市役所に事務局をおく“筑波山地域”ジオパーク設立に向けての活動が本格的し、地球学類でも今までの経緯から積極的にこの活動を支援している。今後の支援策として、“筑波山地域”地球科学的観光資源の総合調査と、ジオカフェ開催を計画している。
備考
児童生徒による「わたしの学校・地域」紹介CM制作プロジェクト-大子町からの発信-
所属・氏名 人間系
上田 孝典
概要 本プロジェクトは、茨城県大子町の小中学校において、子どもたちと大学生が共同してCM制作を行う。児童・生徒自身が自分の通う学校や暮らす地域を見つめ直すことを通じて、その良さを発見し、表現し、積極的に発信することを目的とする。具体的には、本学学生・院生が定期的に大子町の小中学校に出向き、各学校のCM制作にむけて企画・撮影・録音等に関する支援を行う。CM作品は、主に大子町教育ポータルサイトを活用して、インターネット上で発信する。
備考
フィールドワークの成果を活かした大学連携事業「学輪IIDA」との連携
所属・氏名 生命環境系
呉羽 正昭
概要 本課題は,生命環境科学研究科地球科学専攻地誌学分野が「地誌学野外実験」の一環として取り組んで来た地域調査の成果と,長野県飯田市が提唱する大学連携事業「学輪IIDA」への関わりを通じて,本分野の地域調査の成果と飯田市での地域づくりの取り組みとを有機的に結合し,新しい形での地域貢献を目指すものである。本分野が開学以来一貫して取り組んで来たフィールドワークの成果を,飯田市の期待する大学に集積する知識や情報のノウハウ活用に適用する実践活動である。
備考
健康・医療・福祉
地域住民の要介護化予防支援体系の構築
所属・氏名 体育系
田中 喜代次
概要 現在,筑波大学と連携協定を締結し,4研究グループの一つ(地域健康研究グループ)として取り組んでいる「茨城県大子町各地域内での要介護化予防サポーター(アドバイザー)養成」,および「アドバイザーによる要介護化予防教室」をさらに発展させていきたいと考える.アドバイザーによる要介護化予防支援体系の確立は,地域社会への大きな貢献となると確信している.これまで,アドバイザーの養成,運動を中心とした認知機能低下抑制を含む教室展開は順調であり,地域社会の活性化,健康意識の向上の面で効果がみられるという実績から,本年度も引き続き同課題を推進していくことが有益と考える.
備考
視覚に障害のある乳幼児の早期段階における支援事業としての育児学級ミニ講座の整備・拡充
所属・氏名 附属視覚特別支援学校
星 祐子
概要 本校において乳幼児教育相談として、0歳児から2歳児までの乳幼児と保護者を対象とする育児学級を週1回開設しているが、月1回土曜日には、「ミニ講座」として、乳幼児と保護者だけでなく、関係者等も含め、視覚に障害のある乳幼児の子育てについてテーマを設定し、情報提供を行うと共に、相談に応じるなど、子育て支援の整備・充実をはかっているところである。これらの実績を踏まえ、保護者及び子育て支援に携わる関係者の具体的な悩みや質問とその対応について記した小冊子を作成・活用し、子育て支援事業として社会貢献を図りたい。
備考
医療職および一般市民に対する新国際標準救急蘇生(ガイドライン2010)教育体制強化の支援
所属・氏名 医学医療系
安田 貢
概要 平成22年10月18日に最新のエビデンスに基づいた新国際蘇生ガイドラインが発表された。しかしながらその新しい蘇生法の普及は十分ではない。筑波大学を社会貢献と教育の拠点とし、最新の国際標準蘇生法であるACLS(二次救命処置)、BLS(一次救命処置)の理論、手技を医療関係者、救急業務関係者および一般市民に普及することにより、茨城県を日本における先進地域として心肺停止・重症不整脈・虚血性心疾患・脳血管障害による死亡と後遺症を軽減し、心肺危機に陥った市民の救命率、社会復帰率向上を図ることにある。
備考
つくば育児マスター養成講座ーこども・家族の家庭での一次救急トリアージのための教育講座
所属・氏名 附属病院(看護師長)
田村 恵美
概要 小児医療を取り巻く環境は変化をしている。新聞報道等でも、①小児科医の減少、②小児救急を受け入れられる場所の減少、ならびに、軽度な症状でも救急に多くの患者さんが集まってしまう現状が指摘されている。これは成人の医療でも同じことではあるが、特に小児領域では、保護者が自分の子どもに対して過剰な反応、ならびに、医療への知識の不足等から慌ててしまうなどのことが考えられる。そのため、子育て支援策における、子どもの健康確保、ならびに、家庭環境の保護にも重要な点であり地域中核医療機関としての当院を中心とした小児救急の仕組みを作ることは地域の子育て支援に貢献できる。
備考
携帯電話によって急病時の子どもが医療機関を直ちに受診すべきか否かの判断を支援するシステムの公開
所属・氏名 図書館情報系
岩澤 まり子
概要 近年、小児救急診療の切迫が大きな社会問題になっている。その主要な原因は、時間外診療における軽症小児患者の急増である。このため、図書館情報メディア系と医学医療系(小児科)は共同研究を行い、子どもの急病の際に使用する受診判断支援システムを携帯サイトとして実験公開した。疑似評価実験および公開実験の結果、本携帯サイトの有用性と可能性が高く評価され、公開提供の要望が寄せられた。この要望に応えるため、本申請により、本携帯サイトの公開を継続する。
備考
地域の小規模事業所における騒音性難聴予防対策事業
所属・氏名 医学医療系
和田 哲郎
概要 騒音は製造業の有害業務として最も頻度が高く、騒音性難聴も最もよく見られる職業性疾病の1つである。大企業では騒音性難聴防止対策が進み近年では社会問題として脚光を浴びることはなくなっているが、実は小規模事業所における対策は全くといっていいほど進んでいない。 騒音性難聴を予防するためには、現場に出かけていって、作業環境の騒音を正確に測定し、従業員の聴力検査を行い、それらを事業主に知らせ対策を促すことが不可欠である。筑波大学にはこの分野の専門家がおり、活用することによって社会貢献ができるものと考えられる。
備考
がん患者・家族を支える地域づくり~学生をリーダーとした運営で~
所属・氏名 数理物質系
宮本 雅彦
概要 がん患者・家族・その支援者、医療従事者や医療を目指す学生、一般の方々が集い、「がん患者が孤独ではなく地域が支援している」ことを表明し、「がん患者の思いを伝えることで、地域の一般の人たちにがん啓発を行う」機会を、学生有志と市民ボランティア団体「リレー・フォー・ライフ茨城実行委員会」と協働で提供する。 さらに、学生がリーダとなり運営する環境をつくることで、学生が地域社会に積極的に関われるようにする。
備考
視覚障害アスリートに対する鍼灸マッサージによる競技支援
所属・氏名 理療科教員養成施設
宮本 俊和
概要 スポーツ選手に対する鍼灸マッサージの競技支援は、本学を始め様々なスポーツ競技で行われている。昨今パラリンピックなどで視覚障害アスリートの活躍が目立つが、視覚障害アスリートに対する組織的な鍼灸マッサージによる支援は行われていない。本プロジェクトは、理療科教員養成施設教員および学生等による、①視覚障害アスリートのスポーツ外傷・障害の予防と治療を目的とした鍼灸マッサージによる競技支援を行うと共に、②視覚障害鍼灸師による競技支援体制を構築することにより社会貢献を目指す。
備考
小学低学年児童とその保護者向けの「命」をテーマとした教材製作とその普及
所属・氏名 医学医療系
大河内 信弘
概要 「命」について、友達、仲間同士、親子で、共に話し合い、考えられることを目的とした教材を作成する。 具体的には、「命」をテーマにした絵本をボランティアの大学職員有志と「いばらき腎バンク」とともに作成し、それを、茨城県内の小学校及び公共施設等に無料で提供する。 さらに、その絵本の読み聞かせ運動をボランティア団体「つくば絵本読み聞かせの会」や学生サークル「賢謙楽学」と連携して、精力的におこない、普及活動に努める。
備考
つくば市の小学校における食育の実践 ~自らが考えて選択する力を養う教室~
所属・氏名 医学医療系
阪本 直人
概要 医師である教員や栄養士、そして本学医学類学生が小学校高学年の教室に出向き、食育教室を行うプログラムである。本プログラムでは、生徒が教室内で普段の食生活を再現し、医療専門職から直接かつインタラクティブなフィードバックを受けながら、より適切な食事を選択する能力を獲得できるよう設計されている。 これまで行ってきたおやつをテーマにした教室で蓄積されたノウハウを活用し、さらに発展させ、健康的な食習慣の確立を目指し、健全な心身をもって社会貢献のできる人材育成を行う。
備考
茨城県における肝疾患疫学調査の実践と地域肝疾患診療の質的向上
所属・氏名 医学医療系
正田 純一
概要 本邦における年間の肝癌死亡者数は3万人を超えているが,肝癌はハイリスクグループが設定できることより,肝炎ウイルスの駆除や肝炎の鎮静化により発癌予防が可能である.そこで,茨城県より肝癌を撲滅するためには,肝癌に関する疫学調査を県全域において実践することが急務である.疫学調査の結果(患者数,治療実態,生命予後など)を地域における肝臓専門医,検診担当者,県福祉関係者らと共有し,検診の推進と地域における医療連携の強化による肝疾患診療の質的向上を目指していく.
備考
ゆめ花火
所属・氏名 医学群医学類5年
福田 俊輔
概要 様々な病気により入院生活を余儀なくされている子どもたち。幼い子どもたちが見知らぬ環境で治療を受ける精神的かつ肉体的ストレスは計り知れない。子供たちのために、自分たちに何かできることはないかと考えた。昔から人々の心を魅了するものとして花火が注目されてきた。花火には苦しみや悲しみを忘れさせてくれるほどの美しさがあり、闘病中の子どもたちの心にも夢と希望を与えることが出来る。 そこで、筑波大学附属病院協力のもと、「夢の花火」をテーマに闘病中の子どもたちが描いた絵を実際の花火にして打ち上げる企画「ゆめ花火」を立ち上げることに至った。
備考
少子高齢・人口減社会がもたらす持続的な社会保障制度の維持の困難さを克服するためのSmart Wellness Cityの創造
所属・氏名 体育系
久野 譜也
概要 本プロジェクトでは、健康施策をまちづくりの基本に据えた持続可能な新しい都市モデル『Smart Wellness City』を、予防科学において世界においても先端的及び実践的な研究成果を持つスポーツ医学専攻の本提案グループが、つくば市を始めとする全国の19にわたる基礎自治体と連携することにより、世界初の長寿社会対応モデルを構築する。
備考
地域医療の充実をコアにおいた、不整脈治療におけるコメディカルスタッフ教育プログラム
所属・氏名 附属病院(臨床工学技士)
縮 恭一
概要 不整脈治療(アブレーション・デバイス治療)の特徴は医師のみで成り立つ治療ではなく、不整脈治療の専門知識や技術を有する臨床工学技士や看護師のコメディカルスタッフがチームとして協働することにより、円滑、かつ安全に最大限に患者へ治療を提供できるといえる。換言すればコメディカルスタッフの役割は非常に大きいと考える。しかしながら、不整脈治療ができる施設は限られており、コメディカルスタッフの教育を受けれる(教える)施設が少数であるのが実態であり、各、施設において知識、技術にバラつきがあることが課題と思われる。特にあまり症例数が多くない施設ではそれが著明であると考える。
備考
復興・再生支援
柔道の再興と学校必修化を支援する「東北3県柔道指導キャラバン」
所属・氏名 体育系
増地 克之
概要 嘉納治五郎以来の歴史を誇る本学の柔道研究室教員ならびに卒業生を含む柔道部員が岩手、宮城、福島の各県に出向き、現地の中核を担う柔道場を拠点として、①こども柔道教室、②現職の体育教員に対する柔道指導法の講習会 を行なう。これにより、復興のための元気と地域活力の向上を図ると共に、学校教育現場が抱える柔道必修化に伴う指導上の不安軽減に貢献する。
備考
筑波大学生の力を生かした地域密着型震災復興支援~気仙沼市・いわき市・つくば市を舞台として~
所属・氏名 生命環境学群生物資源学類 3年
水落 裕樹
概要 2011年3月11日の東北地方太平洋沖大震災により、東北沿岸地域(気仙沼市、いわき市)、つくば市は大きな被害を受けた。前者では、震災・津波によって、地域の人・文化・産業が壊滅的な被害を受け、後者では、前者よりも軽度であるにしても、至るところで緊急時の対応の不慣れが見受けられるなど、将来的な大災害に対応できない構造を露呈した。本計画は、東北の激甚被災地と、被災地としてのつくば市の有する問題解消を課題としている。
備考
東日本大震災の被災地とともに歩むボランティア活動 ~今後につなげる被災地支援~
所属・氏名 人間総合科学研究科体育科学専攻M1
宮本 匠
概要 東日本大震災における大学生のボランティアというと、各大学で企画を考えて学生を集めて仮設で楽しくイベントを行うというのが、王道のパターンとして多くの学生団体で行われています。 しかし、現地の人が求める事は現地に行かなければわかりません。そこで自分たちの活動は、現地に足しげく通い、地元の住民の方や現地で活動している方とのネットワークを作り、そこで生まれるニーズなどを対応や津波により失った畑や仙台平野の特徴的な景観である屋敷林の再生などを通して、東北とともに歩む活動をしていきたいと思います。
備考
東日本大震災津波被災地域における民俗資料の緊急調査
所属・氏名 人文社会系
古家 信平
概要 宮城県牡鹿半島は、東日本でも固有の年齢集団等の社会構造を持つ地域であり、三陸地方の社会的特質を知る上で学術的に重要な資料を多く保有している。しかし、東日本大震災で最大26Mもの津波に襲われ、それらの保存状況は極めて危機的である。また、集落によっては、住民の半島外避難・移住が進み、将来的に過疎化あるいは消滅が予測されており、住民が集落の記録を望んでいる。以上の問題から、牡鹿半島における民俗資料の緊急調査を実施する。
備考