社会貢献プロジェクト
令和6年度社会貢献プロジェクト
科学振興
先端研究を生かした地域社会貢献型理科教育啓発活動
所属・職名・氏名 | 数理物質系 准教授 後藤 博正 |
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概要 |
電子工作(ラジオ工作や静電気センサーの製作)、液晶製作、リン光ゲルの作成、遠隔伝送実験、静電気の実験など化学と物理の基礎実験およびデモンストレーション実験を通し、茨城県内の小中高生への理科系啓蒙活動を行う。インターネットによる配信や、液晶セットの配布などを行い、工夫しながら理科教育啓蒙活動を行う。 |
地域と共に育てる宇宙技術プロジェクト教室
所属・職名・氏名 | システム情報系 助教 山本 亨輔 |
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概要 |
『地域と共に育てる宇宙技術プロジェクト教室』は、筑波大学が地域の子どもたちと共に宇宙技術を探求し、未来の科学者や技術者を育成する教育プログラムです。参加する子どもたちは、自ら手を動かして、実践的に宇宙技術の基礎から応用までを学ぶことができます。筑波大学からは、ロケット競技会で活躍する本学学生たちが参加し、子どもたちの課題解決を手伝います。また、本学教員・学生と地域住民の間の交流を通じて、つくば地域の宇宙技術文化を発展させ、科学教育の新たな地平を拓くことを目指します。 |
ロケットエンジンの地上燃焼試験見学及び簡易エンジン製作体験
所属・職名・氏名 | 理工学群 物理学類 (学生) 林 崇文 |
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概要 |
キッズ・ユニバーシティにおいて,筑波大学宇宙技術プロジェクト(STEP)の学生が所有するハイブリットエンジンの地上燃焼試験を虹の広場で行い,安全を十分に確保した上で,その準備と燃焼試験の様子を集まった地域の方々に見学してもらう.また,燃焼試験の準備の時間と並行し,空き瓶を用いたパルスジェットエンジンや模型サイズのハイブリットエンジンなど,普段は体験することのできないロケット部品製作の場を設ける. |
国際
サッカーボールでつなげるTSUKUBA コミュニティ
所属・職名・氏名 | 体育スポーツ局 係長 北條 英次 |
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概要 |
人口25万人のうち1万人が外国人住民となるつくば市では、外国人住民や留学生が社会から孤立せず、積極的に地域社会とのつながりを築くことが喫緊の課題となっている。筑波大学が2千人以上の留学生を抱える中で、外国人と日本人のコミュニティ形成と維持が求められている。この課題に対処するために、外国人住民と学生が協働してサッカー交流イベントを開催し、その中でコミュニティを醸成する活動を行う。同時に、行政やボランティア支援者を結びつけ、スポーツの持つ力を活かして課題解決の道筋を築くことを目指さす。 |
家屋修繕プロジェクト
所属・職名・氏名 | 生命環境学群 生物資源学類 (学生) 西川 美優 |
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概要 |
ハンセン病による差別を受けているビシュナプールコロニーという村の古くなった家屋を修繕し、村人たちが安全に笑顔で過ごせる居住環境へと変えていくことを目的とする。また、村人たちと家をともに直すことで絆を深め、「支援者」と「被支援者」という関係ではなく、「あなた」と「わたし」という対等な関係で活動することを重要とし、現在はクラウドファンディングや雙峰祭で得た資金を用いてまずは生活の基盤となる家屋の修繕に取り組んでいる。 |
⽂化・地域活性化
つくば多言語・多文化背景を持つ子どもたちの教育支援プロジェクト
所属・職名・氏名 | 人文社会系 准教授 澤田 浩子 |
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概要 |
つくば市や近隣の市町村において急増する、多言語・多文化背景を持つ子どもたちの教育課題に対応するため、筑波大学、つくば市教育委員会、茨城県教育委員会、市内の小中学校、市民ボランティア団体、つくば市国際交流協会等と連携し、課題解決のための支援体制を構築する。具体的には、子どもたちの日本語・継承語学習の支援、支援に携わる組織・団体のネットワークづくり、また子どもたち自身が主体的に参加できる居場所づくり・ネットワークづくりをサポートするワークショップの開催など、充実した支援体制に向けて取り組みを行う。 |
つなげる外国人家族と地域社会―日本の保育園へようこそ総集編
所属・職名・氏名 | 人文社会系 准教授 井出 里咲子 |
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概要 |
本プロジェクトは子育て中の筑波大学留学生や外国人研究者、つくば市に居住する外国人家族、そして地域社会への入り口である保育園とを繋げる活動を行うものである。これまでに筑波大学近隣の保育園と外国人保護者への聞き取り調査等から、外国人家族が保育園に預ける際のコミュニケーション上の困りごとを洗い出し、困りごと解消のためのコミュニケーションツールを開発してきた。本プロジェクトではその総集編としてツールの有効性の検証、当事者による座談会の開催、およびツールの広報を三つの活動の主軸とする。 |
視覚障害教育の歴史を広める展示会の実施
所属・職名・氏名 | 附属視覚特別支援学校 教諭 村山 彩 |
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概要 |
明治期の日本語点字翻案の確立をはじめとして、日本の盲教育を支えてきた本校の歴史を紐解き、地域に向けて視覚障害教育史展示会や点字学習会等を開催することで、開かれた学校づくりと共生社会に向けた取り組みを促進する。地域の企業やNPO等にも展示会や学習会への参加の機会を設けることで、連携のきっかけとする。また、令和5年度は本学創基151年にあたり、附属学校教育史展示会が開催された。それを継続することで地域に根ざした取り組みを続け、障害に対する理解・啓発により、共生社会への実現を目指すものとする。 |
つくさか 食農体験活動支援プロジェクト
所属・職名・氏名 | 附属坂戸高等学校 副校長 深澤 孝之 |
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概要 |
本プロジェクトは、本校の長年にわたる農業教育活動の実績を原資に、子どもたちや学校教育現場の諸課題解決を目的として、地域の小中学校や諸団体などに対して農業や食に関する様々な体験活動の支援を行うものである。各校学校菜園への指導助言、本校農場での体験学習、また食育支援事業としての給食食材提供などを計画している。昨年度からは支援を必要とする子どもたちを対象とした活動を特に重視し、本校生徒との協働学習機会も積極的に導入して、より効果的なインクルーシブ教育機会の創出にも努めている。 |
地域活性化策とその自立的な運営を支援するロゲイニングの活用とその実践
-大学生と地域の交流から生まれる魅力の発見と発信,賑わいの創出,マップづくりとまち歩きの実施-
所属・職名・氏名 | 芸術系 教授 藤田 直子 |
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概要 |
日本各地で地域コミュニティの衰退とその振興策が模索されている.つくば市では周辺地域の活性化が模索されているが,私達は数年に渡りロゲイニングを通じて周辺地域の「魅力の発見・発信」「イベント」「賑わい」「交流拠点」「まち歩き・マップ」の実現に貢献してきた.ロゲイニングの特性を地域資源の発見や地域活性化に活用することを目的とし,交流人口の増加に寄与することを目指す.更に,これまで培ったノウハウを元に日本各地や海外での活動を目標とし,地域活性化策とその自立的な運営の支援策を構築する. |
アートによる子育て支援活動
―夏休みアート・マルシェ2024の実施―
所属・職名・氏名 | 芸術系 助教 吉田 奈穂子 |
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概要 |
少子高齢化、核家族化、地域コミュニティーの希薄化など子どもたちを取り巻く環境は激変している。そんな中、高齢者の増加や子育て世代の転入もあり、つくば市は人口増加率が全国の市区部で1位となった。その子育て世代の保護者が最も望んでいることは、子連れで出かけられる場づくりであるという。そこで、本活動は、幼児から高校生までの子どもたちを対象としたアートイベントを本学教員や学生、卒業生、つくば文化振興財団、つくば市が協力して運営し、研究機関としての大学と社会をつなげることを目的とする社会貢献活動である。 |
博学連携による地域文化財の再生と利活用
―土浦市における重要遺跡の調査とパブリック・アーケオロジーの展開―
所属・職名・氏名 | 人文社会系 教授 滝沢 誠 |
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概要 |
地域の文化財は地域固有の歴史や文化を理解する上で欠くことのできない存在であるが、近年の文化財保護法改正(2019年)では文化財のより一層の活用が謳われ、文化財の観光利用に向けた動きが進んでいる。しかしながら、観光利用は活用の一側面にすぎず、とくに地域の文化財は身近な歴史や文化を学ぶ場としての重要な存在意義があることを忘れてはならない。こうした問題意識のもと、本プロジェクトでは土浦市教育委員会と連携しながら市内の重要遺跡を調査し、その成果を市民に還元するためのパブリック・アーケオロジーを実践する。 |
YUIプロジェクト
所属・職名・氏名 | 人間学群障害科学類 (学生) 戸田 優那 |
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概要 |
本プロジェクトは、病児(何らかの理由で病院で過ごす子ども)が自分の能力や仲間、未来とのつながりを感じる機会をつくることを目的としている。対象児とスタッフで4人程度のチームを作り、小児病棟内でナゾトキを使ったミステリーツアーを行う。子どもの興味や得意なことに合わせたプログラムで、年齢や発達の程度にかかわらず多くの子どもたちに楽しいひとときを提供する。活動を通して、様々な活動制限のある病児が他者との関わりや達成感を感じ、その後の治療や病気の進行などへの心理的抵抗感を和らげることができると期待する。 |
ラジオでつなぐ、つくばと未来のスターたち
所属・職名・氏名 | 人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 (学生) 古畑 翼 |
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概要 |
申請者らは、つくば市のコミュニティ放送「ラヂオつくば」で番組制作を行っている。本番組は、何かに挑戦している/しようと思っている方をゲストに招き、挑戦に踏み出す際の葛藤を聞き出すことで、挑戦したいことを心の奥底に抱えながら、一歩踏み出すことを躊躇している人たちの背中を押したいという思いで制作してきた。本プロジェクトは、ラジオ番組を通じ、学生を中心とした若年層と地域のつながりを深め、地域活性化や有事のプラットフォームとしての活用が求められるコミュニティ放送の知名度向上に貢献することを目的としている。 |
第2回TRSサロンシリーズ
所属・職名・氏名 | 社会・国際学群 国際総合学類 (学生) 上村 来望 |
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概要 |
筑波大学の有志学生からなるつくばリサイタルシリーズ実行委員会は、学生や市民が音楽芸術に気軽に触れ、観客と演奏家、実行委員が感動を通じて絆を深めることを目的とし、一流のアーティストをつくばに招いて行う演奏会の立案・企画・広報・運営を行っている。つくばなどの地方都市ではプロの演奏を聞く機会が少なく、盛んに演奏会が行われている都内へ行くと、交通費や入場料が高額になる。当委員会の演奏会では、学生無料、一般1500円で、クラシックになじみのない人々でも興味を持ち、一流に触れる機会を提供している。 |
文京ラグビースクール活動支援
~小学生へのラグビー普及活動の一環として~
所属・職名・氏名 | 附属高等学校 教諭 山田 研也 |
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概要 |
文京区周辺の小中学生を対象に,2013年より開校している文京ラグビースクールの活動を,本学ラグビー部,附属高校ラグビー部およびそのOB会により支援する。附属学校のグラウンドを有効に活用することにより,この地区におけるラグビーの普及に貢献することを目的とする。 |
環境
地元に生息する希少種を救え(長野県南牧村)
所属・職名・氏名 | 生命環境系技術室(山岳科学センター八ヶ岳・川上演習林) 技術専門職員 井波 明宏 |
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概要 |
野辺山高原には、絶滅危惧種のタルマイスゲ(Carex buxbaumii Wahlenb.)の自生地がある。この湿地は、希少な植物・水生昆虫等が生息する。その貴重な生息域が埋め立てられることになり、地元の希少植物の保全をしているボランティアによる移植保全作業が進められている。山岳科学センター八ヶ岳演習林はこれに協力し、タルマイスゲを増殖する。更に、自生地に生息する水生昆虫の代替生息域となるようなビオトープを設置する。地元の生物多様性の損失、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」に向けての社会貢献として活動する。 |
つくば生き物多様性フェスタの開催
所属・職名・氏名 | 生命環境系 教授 上條 隆志 |
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概要 |
本プロジェクトは、つくば市の生物多様性戦略の策定とその活用に対して貢献するために実施する。開催を企画する「つくば生きもの多様性フェスタ」は、つくば市民をはじめとする市民が生物多様性とその保全に関する理解を深めることを目的とする。具体的には、生物多様性に関するシンポジウム、つくばキャンパスを活用した身近な自然観察会、生物多様性保全を担う地元NPOなどの活動紹介から構成され、生物多様性やその保全活動に触れることが少なかった市民や子供も参加できるイベントととして開催する。 |
「いもりの里」をモデル拠点とした谷津田・里山の復元・維持管理ネットワークの継続的発展2023
所属・職名・氏名 | 生命環境系 助教 丸尾 文昭 |
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概要 |
「いもりの里」事業では、典型的なある荒廃した谷津田・里山(取手市)を舞台に、地域住民と行政、学術サイドが協働して農村・都市一体型の維持管理ネットワークの構築に成功し、イモリ(絶滅が心配される水生動物)も棲める上質の自然環境を復元しながら、生命環境教育・農業体験・地域産業振興活動などの総合プログラムを実践している。本事業では、「いもりの里」をモデル拠点として発展的に活用・維持しながら、周辺地域への拡充計画策定や周辺小学校・家庭での科学体験学習を支援する。 |
耕作放棄地を交流の場として復興させたい!
所属・職名・氏名 | 生命環境学群 生物資源学類 (学生) 澤口 楽 |
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概要 |
つくば市内の耕作放棄地を借りて、菜園兼地域交流の場として復活させる。開拓・栽培の過程で筑波アクションプロジェクトなどを活用して地域住民や筑波大生に農場体験をしてもらい、既存のコミュニティの垣根を超えた新たな交流の場として利用してもらいつつ、日本のフードロスや農家不足といった食が抱える問題や耕作放棄地・ゴミ問題といった環境問題についても考える機会を作る。栽培方式も持続性を意識して農法に拘り、固定種を有機農業で育てる。 |
健康・医療・福祉
発達障害医療に関する当事者向けパンフレット「発達障害の薬はじめてガイド」
所属・職名・氏名 | 人間系 助教 仲田 真理子 |
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概要 |
我々は2021年に発達障害の理解促進パンフレット「発達障害の薬はじめてガイド」を発行し、配布活動を続けている。情報格差に対処するために積極的にオンラインでの広報活動を行い、これまでに38600部の冊子を配布し、高く評価されてきた。2024年度はインターネットへのアクセスが難しい一般市民にも広く情報を届けるため、まず筑波大学内およびつくば市内にパンフレットの恒常設置ポイントをつくり、パンフレットがなくなったら運営に報告されるシステムを実装し、多くの人が簡単に発達障害医療に関する情報を得られるようにしたい。 |
『つくばキッズメディカルユニバーシティ 2024』 ~少年期の子ど も対象の医療現場体験ツアー~
所属・職名・氏名 | 附属病院 看護師長 長田 真理子 |
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概要 |
知的好奇心の旺盛な年少期の学童にとって医学・医療の世界は非常に関心度の高い魅力的な分野だが、残念ながらその関心と理解を深める実体験可能な場が本邦では少ない。今回筑波大学近隣地域の小学生を対象に最先端の医学・医療が実体験可能な本企画を開催し多種多様な子供達の興味や能力の醸成と子供達の将来の職業選択の裾野が広がるきっかけとしたい。また医学的リテラシーの涵養活動を通じて地域社会に医学・医療ひいては本学の魅力を提示する。 |
不登校児のためのオルタナティブ体育活動事業「ココ/カラ基地2.0プロジェクト」
所属・職名・氏名 | 体育系 准教授 澤江 幸則 |
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概要 |
我が国の不登校児は年々増え続けているなか、私どもは地域で不登校児の可能性を支え育むための支援を行ってきた。一方で、私どもの研究から、不登校状態にある中高生が、本来の体育のもつ教育的効用を感じられていない可能性があり、オルタナティブな体育活動が求めらる。こうした社会的ニーズは今後ますます高まることが予想されるため、体育系の知識や実績を生かし、不登校生徒が通う通信制サポート校でオルタナティブ体育を定期的に行う。それらの実践をまとめ今後の教育ニーズに応じた社会貢献事業に発展させていきたいと考えている。 |
障害のある高校生に対する大学進学サポートプログラム
所属・職名・氏名 | 人間系 助教 末吉 彩香 |
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概要 |
大学進学を希望する障害のある高校生が対象の大学進学サポートプログラムである。発達障害や精神障害が対象のプログラム(オンライン)と、障害種を問わず参加できるプログラム(対面)を1回ずつ実施する。プログラムでは模擬授業や障害学生メンターとの交流、受験時や進学時に必要な支援の説明等を行う。これまでの取り組みに加え、障害種を問わず参加可能なプログラムの一部をオンデマンド動画として全国の障害のある高校生、高校教職員、保護者、大学等教職員向けに配信し、より多くの障害のある生徒や関係者への情報提供を行う。 |
糖尿病の口腔管理についての情報発信を目的とした教育啓発活動
所属・職名・氏名 | 医学医療系 助教 工藤 理恵 |
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概要 |
歯周病は糖尿病の合併症の一つであるが、セルフケアで予防できる。しかし認知度は低く、患者、医療従事者への疾患教育も十分とは言い難い。また医療機関と歯科の連携もスムーズには行われていない。そこで、本事業では、筑波大学を糖尿病の口腔管理教育の拠点として、医療従事者を対象に最新の糖尿病の口腔管理の情報発信のための研修会を行っている。本年は、さらに患者や一般市民に向けて情報発信するとともに口腔管理に関心を持つ医療従事者をつなげ、サポートネットワークを構築することで課題解決する道筋を作る。 |
その他
医療的ケア児の災害対策への支援
所属・職名・氏名 | 医学医療系 准教授 宮園 弥生 |
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概要 |
わが国では数年ごとに大規模な災害にみまわれている。そのような中、人工呼吸器や酸素などの医療的ケアを要するこども達は災害弱者の中でも最も配慮を要する存在といえる。災害には自助・共助・公助の3つの助が存在するが、茨城県内の調査において、医療的ケア児への災害対策はいずれも進んでいない状況にある。このため医療者のみならず、医療的ケア児をサポートする職種や機関の枠を超えて支援の対策を考え、実践的な備えに向けて研修会や避難訓練等を企画するとともに、災害対策ネットワーク構築を目指すものである。 |